Pav Bhaji: Mumbai’s Street Food Sensation and Its Global Appeal

パウ・パジ:ムンバイのストリートフード・センセーションとその世界的魅力

Jan 30、2025

パウ・パジは、ムンバイ発祥のインドを代表する屋台料理のひとつ。バター風味の柔らかいロールパン「パウ」と、スパイスの効いた濃厚な野菜カレー「バジ」を組み合わせた、心安らぐ一品です。バジは、ジャガイモ、エンドウ豆、トマト、トウガラシなどさまざまな野菜をつぶし、パウ・パジ用にブレンドしたスパイスで香りづけされ、熱々のバジにバターをたっぷりかけ、みじん切りの玉ねぎ、新鮮なコリアンダー、ピリッと辛いレモンを添えて提供されます。


名前の由来は、単純にポルトガル語でパンを意味する「Pav」と、マラティー語で野菜を意味する「Bhaji」を掛け合わせたもの。そのシンプルさと大胆な味付けで、パウ・パジはおやつ、食事、あるいはパーティー料理として、あらゆる世代の人々に愛されています。

 

パウ・パジのルーツは、1850年代のムンバイの賑やかな織物工場にあります。労働者たちが短い昼休みに食べることが出来る栄養価の高い食事を必要としていたところ、屋台の主人は独創的な解決策を見出しました。「残り物の野菜をつぶしてスパイスを加えたカレーと、バターを塗ったパンと合わせれば、ボリュームたっぷり、風味豊かな一品のできあがり!」たちまち大ヒットとなりました。

 ムンバイが大都市に成長するにつれ、パウ・パジは織物工場の労働者たちだけではなく、地元の人々や観光客、すべての人に愛されるストリートフードへと変遷していきました。20世紀には、パウ・パジはムンバイの活気あるフードシーンの代名詞となり、特にジュウービーチ(屋台料理が有名なムンバイのビーチ)などでは、今でも人気のメニューです。

  

パウ・パジの特徴は、そのユニークな調理法と盛り付けにあります。パジは大きく平らな鉄板の上で調理され、スパイスと野菜の風味は完璧に溶け合います。屋台の主人が手際よく調理する様子を見るのも楽しみのひとつ。(ご興味のある方は、調べてみてくださいね!)同じ鉄板の上でバターを塗って焼かれたパウは、カレーの風味が染み込み、味と食感の完璧なハーモニーを生み出します。

その一皿は、手軽なスナックやカジュアルなディナーに、ある時にはお祝いのご馳走にもなる万能料理。豊かな風味、バターの香り、鮮やかな盛り付けは、一度食べたらやみつきになること間違いなし。

 ムンバイ市民にとって、パウ・パジは単なる食べ物ではなく、生活の一部とも言うことができます。ジュウービーチの屋台から深夜の道端の食堂まで、パウ・パジはムンバイにおける食の重要なアイデンティティー。週末のお出かけに家族で楽しんだり、友人同士で一皿を囲んで絆を深めたり、観光客がムンバイの真髄を味わったり。

 

パウ・パジはムンバイの変化と多様性に富むダイナミックな精神を象徴しています。社会的、経済的な境界を超え、すべての人に快適さと満足感を提供する料理と言えるでしょう。

 

当初はムンバイの屋台料理だったパウ・パジも、その人気は瞬く間にインド全土に広がり、やがて海外にも渡っていきました。シンプルで風味豊かなレシピは家庭料理にも適応し、レストランでは高級食材と独創的な盛り付けによってグルメのレベルにまで昇華しています。

 

インド料理のグローバル化は、その名声をさらに高めていきました。ムンバイを訪れる観光客は、海辺や賑やかな通りでパウ・パジを味わうという食の冒険を連想することも多いでしょう。また、映画やテレビ、食通のブログなどで紹介されたことも、世界的な知名度に繋がっていきました。

  

日本料理とインド料理は、風味豊かで、ほっとするような料理を好むという点で共通しています。どちらの文化も新鮮で上質な食材を重視し、甘み、風味、ピリッとした辛味、うま味など、さまざまな味のバランスを楽しみます。

パウ・パジは、豪華さよりもシンプルさと美味しさを優先する日本人の好みにも合うでしょう。

  

パウ・パジに似た日本料理 

  1. お好み焼き:お好み焼きは、小麦粉、卵、千切りキャベツ、お好みの肉や魚介類を混ぜた生地で作る香ばしい料理。マヨネーズ、ソース、かつお節がトッピングされたこの料理は、パウ・パジと同じようなコンフォートフードの魅力を持っています。どちらの料理もカスタマイズ可能で、満足感があり、シェアして食べることが出来ます。

 

  1. カレーライス:とろみのあるマイルドなスパイスのカレーは、パウ・パジのバジに似たところがあります。日本のカレーはインドのカレーに比べスパイスがマイルドで甘口ですが、コクとボリュームがあり、ほっこりとした満足感を与えてくれます。

   

 

日本食好きにパウ・パジを勧める理由

パウ・パジは、日本食愛好家にとっては、おなじみの食感と味を組み合わせた楽しい料理かもしれません。パウは、柔らかさとほのかな甘さで日本で愛されているロールパンによく似ています。バジには、味噌汁やラーメンなど、日本料理でよく使われるうま味が凝縮されています。 

パウ・パジが日本人の味覚にも合うと考えられるもう一つの理由は、スパイスの量を調節できるので、マイルドな味を好む人にも親しみやすいことです。コクのあるカレーとバター風味のパンの組み合わせは、カレーライスのような食べ応えのある食事になるでしょう。

異国情緒と親しみやすさが同時に感じられる、心地よい料理です。

 

(Ambika) Pav Bhaji Masala 100g

 

パウ・パジ(ムンバイストリートスタイル)レシピ with アンビカパウバジマサラ
4人分】

材料:

 

下準備:

  1. ジャガイモ、カリフラワー、にんじん、グリーンピースに塩を加え、柔らかくなるまで圧力鍋で調理します。
  2. 茹でた野菜をしっかりとつぶします。
  3. 玉ねぎ、トマト、コリアンダーの葉、青唐辛子を細かく刻みます。

 

調理方法:

  1. 大きな鍋か鉄板で、バターまたは油を熱します。
  2. 玉ねぎのみじん切りを加え、半透明になるまで炒めます。
  3. 刻んだ青唐辛子とジンジャーガーリックペーストを加えます。香りがたってくるまで1分程炒めます。
  4. 刻んだトマトを加え、柔らかくトマトの形がなくなるまで炒めます。
  5. アンビカパウバジマサラ、チリパウダー、ターメリックパウダー、塩を加えます。よく混ぜて23分煮ると、マサラの香りが引き立ちます。
  6. 下準備でマッシュした野菜を加えます。よく混ざるまですべてを混ぜ合わせます。
  7. 1〜2カップの水を加えてから、マッシャーまたはスプーンの背を使って、食感が残る程度のテクスチャーに調整します。
  8. 更に弱火で1015分間煮込み、時々かき混ぜます。お好みで調味料を調整します。

 

提供する:

  1. パウ(ロールパン)を横半分に切り、バター(分量外)を塗った鉄板で軽くトーストします。
  2. 温かいパジに刻んだコリアンダーの葉、バター(分量外)を少々、レモンをトッピングします。

          バター風味のパウとパジとのペアで、本格的なムンバイフードを体験してください。

 

アドバイス:

アンビカパウバジマサラを使用することで、パジに本格的なストリートスタイルの風味が加わり、料理のグレードがぐーんとアップ。

風味豊かなムンバイスタイルのパウ・パジをお楽しみください!


 

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