ディワリ:光の祭典 ― 伝統を祝う
「光の祭典」と呼ばれるディワリは、インドで最も美しく、広く祝われている祭りのひとつです。世界中のヒンドゥー教徒、シク教徒、ジャイナ教徒が、光が闇に、善が悪に、知識が無知に勝つことを祝います。
ここ日本でも、ディワリの光が輝きます!
東京・西葛西や横浜などでは、インド文化を体験できるにぎやかなディワリ・フェスティバルが開催され、日本とインド双方のコミュニティが音楽やダンス、本場のインド料理を楽しみながら交流しています。
ディワリの由来
ディワリには多くの古代の伝説がありますが、最も有名なのはインドの叙事詩『ラーマーヤナ』の物語です。王子ラーマは14年間の追放を経て、魔王ラーヴァナを倒し、妻シーターを救出して故郷アヨーディヤへ帰還します。
民衆は、愛する王子の帰還を喜び、ディヤと呼ばれる無数の土製ランプを灯して街全体を光の海に変えました。この伝統は、今日まで続いています。
インド各地のディワリ
インドではディワリは5日間にわたり祝われ、毎日が喜びと儀式と色彩に満ちています。ディワリは祝日で、家々はランプやきらめく明かりで飾られます。
皆新しい服を着て、富と繁栄の女神ラクシュミーを礼拝し、美味しいお菓子を用意し、贈り物を交換し、愛する人々と花火を楽しみます。
地域ごとの違いもあります。どのような違いがあるか見ていきましょう。
w 北インド
ラーマ王の帰還を豪華な行列、煌めく花火、家々や通りに灯すディヤで祝います。家族や友人とお菓子や贈り物を分け合うのが伝統です。
w 西インド(グジャラート・マハーラーシュトラ)
ラクシュミー・プージャ(女神礼拝)、色鮮やかなランゴリ(色粉で描く模様)、そしてチャクリやシャカルパラといった特別なスナックで祝います。グジャラートではガルバやダンディヤ・ラスと呼ばれる伝統舞踊も行われます。
w 南インド
早朝にオイルバスを浴び、米粉で描く美しいコーラム(=ランゴリ)で家を飾ります。ムルック、アディラサム、ラドゥーなどの伝統菓子を作り、近所と分け合います。
*オイルバス・・・一般的にはアーユルヴェーダの施術で、温めたオイルを使ったマッサージのこと
w 東インド(西ベンガル)
この地域では、特にカーリー女神を礼拝する点が特徴的で、ディワリの日を「カーリー・プージャ」と呼びます。女神カーリー像のライトアップや祈り、文化行事など、精神的な雰囲気に満ちたお祭りです。
w 中部インド
この地域ではディワリが収穫期と重なり、農民は牛を礼拝し、繁栄と再生の証としてかがり火を焚くことで感謝の気持ちを表します。
ティハール ― ネパールの光の祭典
ネパールではディワリは「ティハール(またはヤマパンチャク)」と呼ばれ、最も重要な祭りのひとつです。5日間にわたり、それぞれの日に異なる動物や神様に祈りを捧げ、すべての生命への敬意を払います。
≪各日の祝い方≫
w 1日目 – カグ・ティハール(カラスの日)
死の神ヤマの使者とされるカラスに食べ物を供えます。
w 2日目 – ククル・ティハール(犬の日)
忠誠心と友情を称え、犬に花輪とティカ(額に赤い印)をつけます。
w 3日目 – ガイ・ティハール & ラクシュミー・プージャ
朝は牛を礼拝し、夜はラクシュミー女神に祈りを捧げます。家々がオイルランプで輝きます。
w 4日目 – ゴル・ティハール(雄牛の日)
農業に励む牛や雄牛に感謝して礼拝をします。
w 5日目 – バイ・ティカ(兄弟姉妹の日)
姉妹が兄弟の額にティカを塗り、健康と幸福を祈ります。
ティハールの期間中、カトマンズのような都市は、インドのディワリと同様に、光、音楽、喜びで活気に溢れます。
伝統的なディワリのスイーツ
ディワリに欠かせないのがスイーツ(ミタイ)です。ミタイは家族をキッチンに集め、ギーやカルダモンの香りで包んでいきます。
今回は、アンビカの材料で簡単に作れる2つのレシピを紹介します!
1. ベサン・ラドゥー(ひよこ豆粉のボール)
材料:
- ベサン(ひよこ豆粉)… 2カップ
- ギー… 1/2カップ
- 砂糖… 1カップ
- カルダモンパウダー… 小さじ1/2
- カシューナッツ、レーズン(お好みで)
作り方:
- フライパンにギーを熱し、ベサンを加えて弱火で15~20分ほど、ベサンがきつね色になるまで炒ります。香ばしい香りがしてきます。
- 砂糖、炒ったベサン、カルダモン、ナッツを混ぜます。
- 温かいうちに手で小さなボール状に丸めます。
2. キール(ライスプディング)
材料:
- 米(バスマティライスまたはホワイトライス)… 1/4カップ
- 牛乳… 4カップ(1L)
- 砂糖… 大さじ4~6
- カルダモンパウダー… 小さじ1/2
- カシューナッツ、アーモンド、ピスタチオ、レーズン… 各大さじ1
- サフラン(お好みで)… ひとつまみ
作り方:
- 米を洗って30分浸水。牛乳を沸騰させ、米を加えて中弱火で柔らかくなるまで25~30分煮ます。
- 砂糖を加えてとろみが出るまで煮ます。カルダモン、サフラン、ナッツを混ぜます。
- 温かいままでも、冷やしても、美味しくいただけます。ローズウォーターを加えればより香り高く。

ディワリの意味
ディワリは単なる祭りではなく、喜びと再生の時です。家族の絆が再び築かれて家には温もりがあふれ、また地域社会も一体となって祝います。
インド、ネパール、日本など、国を超えて共通するメッセージは「光・善・知識が闇と無知に勝つことの祝福」です。
また、ディワリは富と繁栄、新しい始まりの象徴である女神ラクシュミーを讃える日でもあります。新しいことを始め、家族とディヤを灯し、幸せを分かち合うのにぴったりの時期です。
ディワリを祝おう
アンビカでは、スパイス、ベサン、ギー、バスマティライスなど、本場の味を再現するために必要な材料がそろいます。
このディワリはご家庭でインドのスピリットを再現しましょう。伝統的なお菓子を作り、家をディヤの光で照らし、家族や友人と喜びを分かち合ってください。
✨ Wishing you all a warm and joyful Diwali – filled with light, love, and sweetness! ✨
